昨日の朝日新聞に載ってた記事からです
「早寝早起き」ノススメ(朝日新聞9月25日付)
「家庭での生活習慣と学力の関係が、にわかに脚光を浴びている。「ゆとり教育」のような教育施策よりも影響が大きい、と訴える現場の先生もいる。文部科学省も今年度から、小学校を対象に「早寝早起き朝ご飯」の取り組みを始めた。昔から言われてきたことが今また強調されるようになった理由は――。
◆生活習慣と学力深い関係 成績いい子は8~9時に寝る
■■ 学力順 生活習慣ランキング ■■ | |
ベスト3 | (1)夜8時から9時までに寝る |
(2)家で勉強を2時間以上3時間未満する | |
(3)学校以外で1カ月に本を10~12冊読む | |
ワースト3 | (1)朝食を毎日食べない |
(2)勉強は大切だと思わない | |
(3)家での勉強時間が0分 | |
※山口県山陽小野田市の作成したランキングから抜粋 |
宮崎市で8月に開かれた日本PTA全国研究大会。山口県山陽小野田市の江沢正思教育長が、この春始めた「生活改善・学力向上プロジェクト」を報告した。
市は5月、市内の全小学生約3700人を対象に学力検査(国語・算数)と知能検査、さらにテレビや睡眠時間、朝食などの生活習慣の3調査をして、クロス集計して相関を調べた。
すると、テレビ視聴時間は長くなるほど学力テストの成績が下がり、特に5時間超の層は極端に低かった。寝る時間は「午後8~9時」の学力が最も高く、それ以降は遅い子ほど成績が下がるとの結果が出た。
それだけでなく、「知能発達」への影響にも注目したのが調査の特徴。江沢教育長は、朝食をいつも食べない層は学力テストだけでなく知能検査の数値もよくないという今回の調査結果を例に挙げ、こう語る。「生活習慣は子どもの脳に生理的影響を与えると考えられる。生活習慣を学力の指標として示せば、保護者も改善しようとする原動力になる」
市教委はどの生活習慣が能力発揮のためによいかを訴える「学力順生活習慣ランキング」=表=を保護者に配り、生活習慣の改善を訴えることにした。
◆「親子の会話、読書、睡眠を」
やはり東京都港区で8月に開かれた「教育夏まつり2006」でも、著名な教師らが「学力向上には家庭での時間管理が第一歩」と、参加した親子に訴えた。
学力向上の実践で知られる陰山英男・立命館小副校長は模擬授業で、「テレビ視聴時間は1時間半を超えた辺りから成績が落ちてゆく」と指摘。テレビなどの時間を減らし、親子の会話や読書、睡眠など、脳に良いことに回すよう説いた。
シンポジウムでは、「よのなか科」で知られる藤原和博・杉並区立和田中校長が「中学生の携帯電話利用は、夜中に2時間個室にこもってショートメールを200通やりとりするような例もまれではない」と語った。
さらに、テレビや携帯電話に1日3時間費やすと年間では中学校の総授業時間を超えてしまうと指摘。「子どもにテレビやケータイを好き放題に使わせておいて学力の問題を学校などのせいにするのは、ちゃんちゃらおかしい」と強調した。
藤原氏の後を受けてマイクを握った港区教委の藤井千恵子指導室長も、都教職員研修センターの調査(03年度)から、こんなデータを紹介した。《家族との会話(1回20分以上)頻度について「ほとんどない」と答えた子の割合は、小6から高校生までどの年代でも30%弱と一定している》
そして、こう語った。「親子の会話は年齢が上がるにつれて減ると予想していたので、意外だった。会話をしていない家庭は、初めからしていないのではないか」。実は、77年の同種調査と比べると、全体の平均としては03年のほうが家族会話の頻度は増えていた。藤井室長は「ここにも会話のある家庭とまったくない家庭という『二極化』傾向が表れているのではないか」と話す。
◆共同生活の一員の自覚 子どもに伝える必要
横浜国立大学の高橋勝教授(教育人間学)の話 高度成長期の工業型社会では、学校は将来必要な知識、技能や集団生活の規律を画一的に「教え込む」教育をしていた。地域社会の古い人間関係もまだ残っていた。その頃は、家庭で「自由・自律」で子どもに接することが、自立を励ます有効な手立てとして働いた。
ところが、現代は家庭の中にまで情報・消費社会の「自己選択モード」が侵入し、子どもたちは家にいても個室でインターネットや携帯電話とつながり、大人と同じ「一人前の消費者」として振る舞う傾向が強まっている。食事もバラバラ、悩みもバラバラ。寝て休むだけのホテルのような家庭も珍しくない。
本来、自由と自律は他者の尊重が大前提となる。ところが、消費社会は自己決定や「自己選択」の感覚を肥大化させ、自分の欲求を抑制する他者の感覚が希薄になる。
この環境のもとで、子どもを単純に「自由」に委ねているだけでは、バランスのとれた他者感覚が養われない恐れがある。そこで、家庭でも学校でも、共同生活の一員であることを子どもに実感させること、親世代の価値観を子どもにしっかり伝えることが必要になる。
たしかに親の育児負担感が強まっているなかで、家庭の教育力だけを強調するのは酷な面もある。地域社会のサポートも必要だ。しかし、やるべきことは難しいことではない。
親子がなるべく一緒に食事をし、会話をし、一緒に生活するスタイルを取り戻すこと。そして、家庭に共同生活の機能を回復することが、子どもが学びに集中できるための不可欠の前提になる。」
午後8時から9時に寝ている子とそれより遅く寝てる子とでは学力に差が出てくるという調査結果がでたそうです また朝食をとらないと知能の発達も悪くなるそうです
子どもに携帯持たせてそれも自由に気ままに使わせて 個室を与えて 親子の会話がほとんどないなんて 異常としかおまへんなあ
親子の会話って 年令が上がるにつれて減るのかと思っていたら 会話のない家庭は最初からないわけなんですね それでも親は子どもに過度の期待をかけるもんやから どこかでプッツン切れてしまうことになるんやろね
寝て休むだけのホテルみたいな家庭はやっぱりあきまへんわ でもほんまにそういう家庭があるんですやろね
前にも言いました 食卓を囲まなあきまへん そして親の力で早よ寝かせて早よ起こして しっかりごはん食べさせて一日が始まる これでないとあきまへんで
子どもは親を見てまんねんで 学校へ権利ばっかり主張して、ちっとも義務を果たさんようなことしてると 子どもは真似しまっせ そして社会に出て共同生活についていけんようになってしまいまんねんって ね!
おっちゃんも酔っぱらってふらふらしてるとこは子どもには見せられませんって毎日見られてるかな!