羽毛農場視察:その3

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先にも言ったように 羽毛工場もいろいろあることがわかりました


主に食肉を製造し羽毛が副産物になってるセダー社


羽毛精製から製品を作ることが主なピュウレックス社


ハンガリーの羽毛の70%以上を集めて羽毛そのものを世界に出荷するFBZ社


セダー社は品質は揃ってよいものばかりでしたが日本の検査基準に適合できる設備まで整っていなかった ということでこの質の良い羽毛は日本に届けられてからより丁寧に再洗浄されています  


FBZ社の羽毛は日本の検査基準に適合する設備をもっていて量も安定して供給されてきます しかし品質はいろいろで選択肢が広すぎていいものを探すのがたいへんです


そして 自分たちが作る羽毛ふとんの原産地である農場がはっきりと確認できたことは貴重な収穫でありました


ハンガリー1さて続き、ハンガリーですこちらではおっちゃんとこが扱ってるシルバーグースってどんな鳥? と思っていたので その農場へ入ることができました


とにかくすごい田舎でした 車で走っても走っても草原だけです 一応舗装された田舎道からさらにガタガタ道に入っていった奥にグレーグースが飼われているソハンガリー2ロイ農場がありました  ここでも靴をビニールでカバーしてカッパを着せられての入場です ものすごく神経使ってはります


そしてグレーグースとご対面です 


あれ~ ほんまに色が違うやおまへんか 


ハンガリー4グレーというーかブラウンというかわかりにくいですけど胸のあたり、羽毛として採取するところは白いんです


というか上が濃いから白に見えるんですが 実際に羽毛だけを見ると 少し色がついています それでホワイトグースとは区別してシルバーグースと言ってるんですな 


ハンガリー3当然 こちらの農場も卵を採るために育てられているマザーグースです


このソロイ農場を経営するソロイさんによると 卵を採るためやってるんで羽毛は年に一回しかとらないそうです 


ハンガリー6なぜグレーグースを飼ってるのか?って思うでしょ 普通 グースは2月から5月頃だけ卵を産むそうですが このグレーグースは 夏も環境を涼しく保ってやると一年中産んでくれるそうです 


それからグースが住んでる大地に 池のような水辺がなかったんで 聞いてみました 約4000羽も飼っている その鳥たち 全部が水に入ったら池が汚染されてしまうし鳥も汚くなってしまう という理由から池はないそうです


ぜったいに水辺がないとダメなのかと思っていましたが それよりも寒暖の差が大きいことが大切なようです


これで三つの農場を見学しました 共通する点は みんなすごくきれいということです すごい臭いがするのかと思ってましたが 非常に衛生面に気を使っていて鳥たちものびのびと育っていてストレスを感じさせない飼育環境です 


ハンガリー8これらの羽毛を扱ってるということでおっちゃんもますます自信を持って羽毛ふとんをみなさnに勧めることができます


このあと 農場の見学を世話してくれはったFBZ社のコバチ部長に連れられて工場を訪問することになりました


ハンガリー724時間稼働しているだけあってものすごく大きな工場でした 洗浄前の原毛が山のように積まれ 倉庫に収まりきらないものが表に野積みされているものもありました 洗浄機が4台と羽毛選別機が24台もある工場を一通り見学して 最後に羽毛サンプルを見せてもらうことになり パラダッチ社長に会いました


ハンガリー6ここで長い時間いろんな羽毛サンプルを見せてくれるんですがどれもありきたりで感動できるようなものになかなか出会えず うんざりしていたんです むこうも買ってほしいから次々だしてくるんですがあきまへん


もういいかと思ってたところへ 最後に でてきたのがめっちゃよかった


ハンガリー説明によると ドイツのリピッチュという品種のグースをハンガリーで育てたマザーグースの今年 二回目に採れたダウンだそうです


一回目はまだ未熟なダウンが多いのですが 二回目にとれたものからはかなり大きなダウンに育ってきます 羽毛の品質を比較するのによく嵩高をいいます


ハンガリー5そのかさ高が18㎝以上ある高級品です いつも扱ってるポーランド産 クオチコ農場のマザーグースが18センチですから 同じランクになります


もうあきらめかけてたとこでしたが待っててよかった 今回 このダウンを買って帰ることにしました ちょっとお得価格で提供できそうなので


というようなことで羽毛について一気に書いてしまいました


あとはいろいろ珍道中を別に書くことにします


それで羽毛がもうすぐ日本にやってきます これをもう一度洗浄して選別して製造できるのが10月の末頃になる予定です


これを今回 特別に販売します 


脱脂綿加工の生地を使って マチ高を7㎝にしてシングル30マスキルト ダブル36マスキルト


シングル 1㎏入り  88000円


ダブル 1.4㎏入り 128000円


今すぐには制作できませんので予約という形をとらせてください


シングル40枚 ダブル5枚 ぐらいはできると思います


こんなことはめったに書きませんがたまにはいいでしょう


手洗いなら洗濯もできます 吸湿放湿力の優れた保温力バツグンの羽毛ふとん


いかがでしょう


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羽毛農場視察:その2

今回の視察は三つの羽毛工場へ

行きましたがそれぞれ

特徴が違っています。

 

 

 

羽毛工場はみんな

一緒じゃないんですね

 

 

 

まず最初のポーランドのセダー社です。

 

ワルシャワから東に

車で2時間ほど走った

ミィエンズゼツ・ポドラスキ

というところにあります。

 

2時間といっても

一般道を猛スピードで

走ってでっせ。

 

おまけにピーさんが

運転手と

しゃべくりまくってでっせ。

 

 

後ろに乗ってるのも

恐かったです。

 

 

 

ちょっと羽毛のこと書こうするのに

他のこと書くから前に進まんので

羽毛以外のことは別に書くとして

今回は仕事の話だけにして

脱線せんようにしまっさ。

 

 

おっちゃんが扱ってる羽毛ふとんに

ポーランド産ハンドプラッキング

マザーグースがあります。

 

この羽毛を製毛しているのが

ここセダー社です。

 

そしてその中でも最も

信頼できるグースを

飼育しているのが

クォチコ農場なんですね。

 

もちろんおっちゃんとこでは

このクォチコ農場の羽毛だけを

扱ってるわけですわ。

 

 

 

なんでそんなにきっちり

わかるねんってですか。

 

 

各農家のIDがあって

卵からエサに至るまで

はっきり記録され

区別されて羽毛の製毛を

されているので

ミックスされることが

ないようになってます。

 

 

 

 

 

セダー社長

 

 

 

 

 

 

 

 

写真はセダーの社長、

クシシトフ・テルリコフスキ氏です。

 

 

言葉はわかりませんでしたが、

いつもいい羽毛を提供してくれたはるのが

よくわかる正直で信頼の

厚そうな心がそのまま伝わってきました。

 

 

 

 

クォチコ3

 

 

 

 

 

そしてつぎに

美しい草原ときれいな水に

恵まれた土地で

ストレスを与えず

のびのびと育てるグース農場を

運営する経験豊かな

クォチコ氏です。

 

 

会いに行ってよかった。

 

 

グースを育てるその真剣な

志が十分に伝わってきました。

 

 

すばらしいダウンが採れるのが

納得できるいい出会いでした。

 

 

 

クォチコ親子

 

 

 

 

 

 

ちょうどその日はお子さんが

小学校に入学する日で、

ゆっくりお話が聞けず

またハンドプラッキングを

見せてもらうことも

できませんでしたので

ハンドプラッキングは

同じ村のマリオッシュ・チェシュルック氏の

農場で体験することになりました。

 

 

帰り際に奥様とお子さんが

出てこられたので

こちらも一緒に

記念撮影してきました。

 

 

 

 

ハンド4

 

 

 

 

 

 

どうしてもハンドプラッキングを

経験しておきたかったので

クオチコ農場をあとにして

マリオッシュ・チェシュルック氏の

農場へ向かいました。

 

 

写真はここの二代目さんです。

 

 

お会いしただけで素朴で

誠実そうな人柄が伝わってきます。

 

 

グースの近くに行くので

部外者はこのように服装を

カバーして入らなくてはなりません。 

 

 

 

 

ハンド3 

 

 

 

 

 

 

 

マザーグースというのは

卵を採るために

育てられている鵞鳥です。

 

 

通常は食用のために

育てられて3ヶ月ほどでと

殺されてしまいますが

このグースは4年間卵を

産み続けます。

 

 

ハンド2

 

 

 

 

 

 

 

 

そして毎年3回ダウンを

人の手によって摘まれるんです

 

 

見てると痛そうで

かわいそうにも見えますが

十分成熟したダウンは

意外とポロッと

抜けるもんでした。

 

 

おっちゃんも

恐々やってますが

ほんとに簡単に

採れるもんですわ。

 

 

 

それから

この手摘み作業を

する人たちが

少なくなってきてて

今までなら

マザーグースでなかっても

丁寧にハンドプラッキングすることも

あったのですが

今では手摘みは

マザーグースしか

できないようですね。

 

 

 

 

 

 

 

セダー羽毛

 

 

 

 

 

 

もうひとつ忘れてましたわ

 

 

セダー社の羽毛が

ほんとにいいものばかり

だというのがわかる写真です

 

 

他にもたくさん見ましたが

どれをとってもこのように

綿のようによく絡まる

大きなダウンで、

すばらしいものばかりでした。

 

 

 

これを見ると

クオチコでなくても

いいのではないかと思いますが

このすばらしい羽毛の中でも

特にクオチコ農場に

限定したくなるのは

おっちゃんの超こだわりです。

 

 

クオチコ氏に会ったら

よけいに変更できなくなります。

 

 

 

 

最初に書いた羽毛工場は

それぞれ特徴が違うと

いいましたやろ。

 

ここセダー社は主に

食用肉を製造する

工場であくまでも

羽毛は副産物である

ということです。

 

 

だから羽毛をごまかして

高く売ってやろうとか

そういう下心は

見えてこないんですな。

 

 

正直そのものです。

 

 

 

 

 

鉄道

 

 

 

 

 

 

そして次ぎに行った工場は

ピウレックス社です。

 

 

こちらも60年以上も

歴史のある工場です。

 

 

今度はワルシャワから

西へ鉄道で3時間ほど

移動したポヅナン

というところです。

 

 

 

ピウレックス2

 

 

 

 

 

ここは先のセダー社と違うのは

羽毛の製毛から羽毛ふとんまで

作っているところです。

 

 

当然ここで製品化されて

日本に輸出されることもあります。

 

 

ですから管理システムには

日本基準に適合する検査態勢を

とってるようでした。

 

 

ここはおっちゃんとは

関係なさそうですが

原毛から製品までの

工程を見られて

勉強になりました。

 

 

ピウレックス3

 

 

 

 

 

 

非能率的で、

あまり近代化されていない工場で

どちらかというと

庶民的な寝具を

作ってる感じでした。

 

 

だから羽毛ふとんもあるんですが

ポリエステルのふとんも

作ってるようでした。

 

 

また小売り部門もあって

ちょうど買い物されている

ところを撮させていただきました。

 

 

 

そんなことで、

この後ポーランドでは

仕事以外の報告があるのですが

とりあえず羽毛の話ということで

ハンガリーへ飛びます。

 

 

 

次はハンガリーのFBZ社

という羽毛屋さんに行きました。

 

 

 

羽毛屋さんとあえて言ったのは

ここは羽毛の商社みたいで

年間3200トンもの羽毛を

生産していて、

常に在庫が1400トンもあるという

巨大工場でした。

 

 

世界を相手にしてるんで

工場も24時間稼働でした。

 

 

 

ここでいいものを見つけたんです。

 

 

あまりにもたくさんの

羽毛サンプルを見せられて

かなり疲れたのですが、

もういいかと思ってたところへ

最後に出してきたのがすごかった。

 

 

 

 

 

これについては次回・・・・・

 

 

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羽毛農場視察:その1

ようこそおいで下さいました
このままお帰り頂いてもよろしいけど よかったら読んで帰ってくれはったらちょっと得するかもしれまへん ついでにランキングへクリックもお願いします







帰ってきましたのまま 一ヶ月も過ぎてしまいました いったい何時続き書くんかいなと思てはったやろね


おっちゃんも時間経ちすぎて リアルな体験がだんだん薄れてきてしもて 書きにくくなってきました ひょっとして間違ったこともでてくるかもしれませんが 思い出しながらいきまっせ


それでは とにかく 前回は飛行機に間に合ったとこまででしたな いきなり ポーランドの話も変かなと思うので ちょっと到着までを・・・


なんせ飛行機に乗ったのが今年5月が20年ぶりです そんなんですから どうやって乗ってたらええのやらわかりまへんがな とりあえず かちこちで緊張しながら座ってましたんですが これから先 長時間座ってなあかんことに気がついたので テレビを見たりしてくつろぐことにしました 費用を安く上げてもらうようにしていたので乗り継ぎが2回ありました


飛行機はアシアナ航空で 仁川空港に着き そこでフランクフルト行きに乗り換えでしたが乗り換えのたびにえらい時間待たされました


関西空港も中に入ったことなかったので広いねんなあと思いましたが 仁川やフランクフルトはもっと広いんですなぁ あんなん見たら 関西空港は小さすぎますわ 完全に負けてます


飛行機の中はほんまに退屈ですな 本も持っていったんですが 1時間も読んでたら眠とうなってくるし 腰は痛いし 足はしびれるしで 窮屈でした


テレビは 今 日本に来てるアイアンマンっていうのをやってました 言葉はわからんけど あんなんわからんかってもおもしろかったでっせ


それでいつポーランドの話になるねんて もうちょっと待ってください


仁川 フランクフルトが長かった 約12時間も飛行機の中で座らされてましたんや  フランクフルトで 日本時間で夜中の0時でっせ  向こうは夕方の5時でっさかいに まだ明るいでんがな 何か変な感覚ですが せっかくドイツに着いたんやからと夜中(日本時間の)にビールで乾杯しました


フランクフルト


ここで乗り換えの時間がまた長かった


4時間ほど待って ポーランド航空で ワルシャワにようやく到着したのが23時でした 日本時間で朝の6時ですわ もう頭がフラフラして ここから後 写真もありまへん 


ワルシャワ何かわからんうちに ワルシャワのホテルで朝を迎えることになりましたが  これから農場 羽毛工場へと行くんですが 何しろ都会からめっちゃ離れたところにあるわけで 起床時間が6時ですわ 時差ボケやなんて言うてられません


ポーランドでは アンジェイ ピエトロシンスキさんという方に案内をしてもらうもんですが 何故かこのおっちゃんの写真がおまへん


このピエトロシンスキ(呼びにくいのでピーさんにしときます)がものすごいよくしゃべるんですわ静かにしてるところみたことおまへん 朝早くから夜までしゃべりどうしです ただ一人英語の堪能なお世話になったK社のMさんに タクシー乗ったら運転手さんに 駅の窓口のおねえちゃんに 電車乗ったら横のおばちゃんにと手当たり次第にしゃべりまくります 


道路3時間ほどタクシーで走るんですが ものすごいスピードでっせ 一般道を120キロくらい出して走っていきます 走っても走っても牧草地ばっかりでなんもありません


このあと最初の工場 セダー社に訪問します 続きは次回 


こんどは続けて書きます でないともう忘れてしまいそうですから


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