寝たら治る ふとん屋のおっちゃん

と言い訳しているのですが　努力が足らんのです　すんまへん！！

この数ヶ月の間に来られたお客様でふとん屋に入ったのが今回が初めてだという人が少なくありませんでした

理由は　ふとん屋ってものすごく入りにくい　なんでなん？　入ったらぜったい高いもん買わされそうやから

だからスーパーのふとん売り場で　悩みながら　まあいいか、これで　と適当なものを買ってきた　内容物がそれほど大切だと思ってもみなかった

店内をのぞいても　誰もお客さんがいない　いつ覗いてもお客さんがいない　だから入ったらカモにされてぜったいに買わされると思っている

寝具の知識がないので　お店の人の言いなりになってやっぱり買わされる

ちょっと覗いたら　恐そうなおっちゃんが入ったら逃がせへんでぇと言わんばかりに　睨んでいる

というような答えが返ってきました

数年前まではおっちゃんとこもそういう風に思われていたんですな　今でもか？

商売ですから物を売るのは当たり前ですが　これが前面に見え見えやったんですな

方針を変えたのは　前にも書きましたが　売らんようにしたことですわ　初めて入ってきはって　よっぽど急がんのやったら　べつに　その日に買ってもらわんでもええやん　それより睡眠の正しい知識を持って帰ってもらう方がエエのとちゃうか　そうすると　おうちでよく考えてから　また出直してきてくれはるようになりました

よく勉強してはるあるふとん屋さんが言うてはります　従来からのふとん屋のドアと睡眠の相談に来るドアとふたつあるんですと　まだまだふとん屋のドアから入る人が多いと言わはります　眠るための道具を売ってるんですが　やはり　まず睡眠ということを頭に置いて尋ねてきてほしい　ふとんを買うのではなく　よい眠りを取りたいための相談に行くと考えましょう

そうなるとお店に入ったら　商品を見ることはないでしょ　まずいろいろ相談してみましょう　　よく勉強してはるふとん屋さんはいっぱい居てはります

いろいろ相談したら　ここで買っていいかどうかはすぐにわかります　ダメなら　そのまま帰っつたらよろしいがな　とっつかまえて買わな帰せへんでという店はふとん屋では　まずおまへんから　安心しなはれ　　

ふとん屋さんの敷居は高いことおまへんでぇ　まあ　いっぺん覗いてみましょ

ちなみにうちの店には敷居はおまへん！！

10年前　まだ店が商店街にあって　売れたらええねん、で　ポリエステルの敷やアクリル毛布を大量に売っていたころ　おっちゃんとこでふとんを買ってくれはったお客様が　買い替えに来られました

と言っても10年前の大売り出しで買われたお客様ですから　家は覚えていますが何を買われたのか忘れてました

今は　ポリエステルがいっぱい詰まった敷ふとんなんて売ることはありませんので　駱駝とまではいきませんが　ウール１００％の敷ふとんを買ってもらいました

配達に行って　前のふとんを処分するため持って帰ってきたんですが　やっぱりウールがほとんど入っていない　それも防ダニ加工なるものまでしてある敷ふとんでした

おっちゃん：「これでずっと寝てきたんですか　寒くなかったですか」

お客さん：「寒いから他にアクリルのパットとかいっぱい使ってますよ
　　　　　　　というかこれおたくで買ったふとんですやん」

おっちゃん：「すみません　いらんこと言うて　今はもうこんなふとん売りませんねん　ほんまにこんなんは売ったらあかんというのがわかったんですわ　ほんまにすみません　今日から温かく眠れますよ　すみません」

というようなことで一週間ほどたってからですわ

自転車で走ってたら追いかけてきて声を掛けられました

お客さん：「まついさ～ん！　このあいだありがとう　ふとんぜんぜん違うわ　ものすごく温かくなったわ　何がよかったのかわからんのですけど　今までずっと毎日便秘で苦しんでいた娘なんですけどあの日から　よくなっちゃんたんです」

おっちゃん：「そうですか　よかったですね　というよりこれまであんなふとんを使わせて　ほんまにすみません　反省してます」

これほど極端なお話ははじめてですけど　よっぽど敷ふとん悪かったんやと思います　ほんまにすいません！！！

このようなお客さんいっぱい、いたはんねんやろね

反省！反省！反省！

近頃　いろんな地域から問い合わせ　ご注文の電話がかかってきます

先日　駱駝の敷にパシーマとかを買っていただいて　２日ほどしてまた電話がかかってきました

お客さん：「○○ですけど・・・」

おっちゃん：「は～い　先日はどうもありがとうございます」

（こないだは女性やったけど今度は男性やわ　きっと旦那さんやろなと思って会話が続きました）

お客さん：「駱駝敷とパシーマ・・・お願いします」

（これは追加注文やね　早いね　ものすごく良いのがわかったんや）

ということですぐに以前に送った住所へまた送りました

そしたらそこから電話が来ました

「すみません　こないだ駱駝敷、買ったのにまた今日着たんですけど・・・」

おっちゃん：「あれ　昨日　男の人から追加の注文もらいましたけど・・」

「ええ～　そんなんあり得へん　ぜったいないわ　そんな人おれへんし・・」

おかいい　おかしい言わはるけどほんまに注文もろたしなぁ

きっと○○さんにいたずらする目的でうちに注文してきよったんやろなぁ

まあ仕方ないやん　すぐに返送してもらおう

と、そこで　妻が　同姓の人から注文入ってなかったか調べてみ～というので

いろいろを調べていたんですけど・・・・・・・・・・・無い！

次にめっちゃくちゃに多いメールの中にあったかなぁと・・・・・

そしたらありましたんですわ同じ○○さんが

一回だけのメールで返信したんですがその時　メールの返事が非常に時間がかかるので今後は電話でお願いしますと書いていたんですわ

あんまり多いんで　名前もよく覚えていなかったんです

早速○○さんに電話入れました

「すみません　やっとわかりました　お宅は関西やけど　もうひとり関東からご注文があったんですわ　こないだ買っていただいてすぐの電話やったからきっと同じところやと思いこんでしまったんです」

お客さん：「○○いうのはこの地域ぐらいしかあれへんねん　親戚も２軒しかないし・・・すぐ親戚に連絡したけど知らんって言うし・・・・きっとその人もこっちの出身の人やわ・・・・・」

お客さん：「ものすごくいいふとんやし　せっかくやからもらっといてもええねんけど今すぐにはいらんしなあ」

「いや～　すぐに返してください　すみません　そんなん無理に買ってもらわんでも必要なときにまた電話下さい　すぐ着払いで返送してください」

ほんまにたいへんでしたわ　２日ほどの間に同じ名前の別人の電話やとぜんぜん気がつきまへんでした

そしたら　また今日　やってしまいました

「あの～頼んだ商品　いつ届きます？」

この方も同じ名前でしたんで　送ったと勘違いして配送済にしてしもたんです

「すみません　同じ名前があったんで・・・」

お客さん：「そっちは主人の父ですよ」

「えらいすみまへん」

そしたら同姓同名の人まで現れました　こりゃ注意しなあきまへんな

勝手に思いこんだら誰からかかってきたわからんようになってしまいます

相談があると必ず言わはるのは　「わたし　ものすごい冷え性なんです」

冷え性でないと女性じゃないよと言わんばかりに　一所懸命　自分の冷え性はすごいんだと自慢するように言わはります

こういう方々を「冷え自慢」って言ってます　磯自慢ちゃいまっせ　生活習慣からくるものも多いのに　改善しようとせずに　やたら着込んではります　いくら着ても冷えるのはかわりまへんでぇ

中には　寝るときダウンジャケットまで着てるという方まであらわれました　そこまですんねんやったら　ダウンの寝袋に入って寝たらいいじゃないですかと突っ込んでしまいました

こういう方の寝具はすごいです　敷ふとんは2枚　3枚と重ねていて　そこへアクリルのボアのパットを敷いていて　アクリル毛布掛けて羽毛ふとん掛けて　まだその上にアクリル毛布掛けて　いっぱい着込んで寝るそうです　そして　入浴はというと　早い時間に入っていて　足が氷のように冷たくなってからふとんに入るんだそうですわ

まずいっぱい着てはるから　汗が出ていかず　着てるもんの中で溜まってしまいそれが冷たくなって冷えるんですわ

とにかくこんな人には一枚づつ脱がしていかなければなりません　

入浴を就寝時間にできるだけ近づけてもらい足が冷えないうちにふとんに入ってもらう　それからお腹が冷えてるとすぐに足が冷たくなって温まらなくなるので　腹巻きをしてもらう　これで　敷ふとんを駱駝にし　ダウンパットという羽毛の敷パットをのせて　パシーマを掛けて　羽毛ふとんをかけてもらう　だいたいこんなところでいつも解決してますが　なかなかパジャマだけは薄くしてくれませんのでパジャマ内で結露を作ってしまい冷たい思いをされるようです

とにかく寝るときの保温は寝具にまかしなはれって！　寝具がしっかりしてたら裸でも眠れるんですわ　とにかく冬でもパジャマは薄い方がよろしい

寒かったらふとんが悪いんですよ

今年の３月から　定休日は　第３日、月の連休だけにしてがんばってます

本にもそう書いてありますので　日曜日に来てくれはるお客さんもあるのですが　なぜか土曜日の方が圧倒的に多くなります

日曜日はなんでのんびりできるんかいなと思っていたら　今日　わかりました

あの出来損ないのホームページ見て、来てくれはったお客さんに今日言われました　「日曜日は休みって書いてあったけど　やってるんですね　来てみてよかった」　

そうなんや　日曜は休みって書いたままやったんや　

月に一回の連休はゆっくりできていいのですが　それまでの休みなしがちょっとしんどいです　でも今から元に戻すわけにいきまへんので　がんばって開けてますので　日曜日に来てもらうと今はすいてまっせ！！

最近は　ビジネス街などに大きな文房具屋さんができて　何でも品揃えがよくていいようなのですが　たくさん買うときはいいのですが　ちょっとしたものノートや筆記具などは近くにないと不便です

ここ最近　荷造りが多かったので　ガムテープが途中でなくなったとき　買いに行こうと思ったらでんな　ないんですがな　文房具屋さんが・・・

ほんまに文房具屋さんがなくなってしもたんですわ　簡単なボールペンやマジック程度ならコンビニでもありますが　ポスター用紙や帳票類など間に合わんもんもあります　唯一　残ってた商店街の文房具屋さんも９月に閉店してました

９月に閉店していたことに気がつかないのが変なんですな　それだけ利用してなかったということですわ　じゃぁ　どこで買ってたかって　ちょっと離れたところのビジネス街の大きな文具屋さんへ車で買いに行ってたんです　小ロットの時だけ近くを利用してたんですな　

なくなってから困るがなと言うてもはじまりまへんがこういう現象、他にも当てはまります　大きなスーパーやショッピングセンターができて　昔からある商店街が空き店舗だらけでなんにも揃わんようになってしまう　そのうちスーパー同士の過当競争で　大型店も撤退する　さて残った地元商店街に戻ろうとしてもすでにからっぽ　買いもんしよう思ったら遠くまで車で行かなあかんようになるでめっちゃ便利悪なります

そんなことがふとん屋さんにも起きてます　ふとんなんてスーパーやホームセンターで買えばエエやん　どこでも一緒やんということで　地域に密着したふとん屋さんがどんどん廃業してます（経営者の年齢の問題もあります）

あきまへんでぇ　ふとんはふとん屋さんで買うてください　適切なアドバイスを受けてでっせ　何でもエエやんはあきまへん　なくなってからどうしようと思っても遅いでっせ　ご近所のふとん屋さんを大切にしましょう　生まれてから死ぬまで面倒みてくれはりますからね

長らくお待たせいたしました・・・誰も待ってぇへんって

ようやくメールの返事も早くできるようになりましたので　ブログを再開します

この２ヶ月、ほんとにいろんな人と出会えました　一瞬にして過ぎたような感じです　本が出版されて　なんだかまわりがざわつき始め　これはいったいどうなっていくんだろうって感じでした　それでもマイペースを通そうとしていた９月の終わり頃　自宅の裏が火事になり大騒動になりました　その放火の犯人がつかまることもなく、現場もすっかりかたづけられて広い空き地ができてしまい平穏な日常に戻ってきたらおっちゃんの生活も少しずつ元に戻ってきました

全国からたくさんのご相談がありました　そのほとんどがちゃんと眠れない　そして冷えでした　特に睡眠中の冷えの相談は多いですね　それが敷ふとんやベッドが原因であることも理解していただけました

本を読んでいただいて　自分の寝具の誤りに気づいていただけ　敷寝具を改善するだけでこれほど変わるのかということを実感していただけただけでも　本を出版してよかったと思っています

どなたも皆さん　ふとんのようなもので寝ています　ほんとに「のようなもの」でした　そして本を持って近くのふとん屋さんに駆け込んだ方　おっちゃんに電話をかけてくる方　メールで相談される方　いや、やっぱり実際に店にきて直接話さないとダメな方　皆さんが「のようなもの」でまともな睡眠がとれてなかったんです

冬は寒いから少し我慢して寝ているのは当たり前だという答えもたくさんかえってきました　ふとん屋のおっちゃんには考えもつかなかったことでっせ　

寒いから厚手のパジャマに下着もつけて　それでも寒いから　ローブを着て　我慢して寝てるって　ぜったいに間違ってまっせ　寒いのはふとんが間違ってるからでっせ　睡眠中の保温はふとんがするんでっせ　パジャマは夏物でもいいくらいです　パジャマでぬくもろうとするから汗が残ってよけいに寒くなるんですがな

高い　高いベッド買って　掛ふとんは１００万もする羽毛ふとんを掛けて何で寒いねんやろって・・・・その原因って　ベッドでんがな　ベッドにベッドパット一枚しか敷いてないんですから下から冷えますがな　ベッドを過信したらあきまへんがな　そこへアクリルボアの敷毛布敷いて　１００万の羽毛の上にまた毛布載せて　それでも寒い・・・・何でそんなアホなことしまんねん

「ベッドの上に敷ふとん載せてください」　「どんな・・・」　「駱駝敷でっせ　やっぱり」

数日後　「ほんまやわ　ウソみたい　いっぺんにぬくなったわ　不思議！　マジックみたい」

こんなやり取りを毎日してます　中には言うこと聞かへん人もいます

寝付きが悪いと言わはるから　就寝直前に風呂に入ってやと言っても　聞いてくれない方　そんなん今までの習慣やから変えられへんって言わはる　せめて直前に足湯でもと言うと　そんなんめんどくさい　せやから電気毛布は離せへん

ほんならもう勝手にしなはれってことになることもありますなあ

でもほんまに睡眠に悩んではる人の多いこと　自分ひとりで悩まんと　いっぺん近くのふとん屋さんに相談してみなはれ　お医者さんにかかる前にあっという間に解決できることがきっとありまっせ

ずっとブログの更新ができないのが気になって寝られへんかったんで、これでやっとぐっすり眠れるようになりますわって　そんなことおまへんでぇ　平気で毎日　毎日　ぐっすり眠ってました！！

ちょっと遅くなりましたが　９月２３日の無料洗濯教室のことを書いておきます

だんだん増えてくるので　大変な一日になりました　　来年は２回くらいにわけてしないと体がもちまへんわ　ほんまに！

今回　洗濯した枚数　駱駝敷ふとんが１０枚　本麻の敷パットが１０枚　そして枕が２０個　　これを二人で洗いました　本当はもう一人助っ人が来るはずやったんですが　なぜか現れた助っ人は１人で　予定が狂ってしまいました　ほんとはおっちゃんも店の中でお客さんとお話する予定やったのに　ぜんぜん無理　９時半頃から夕方５時まで　ふとんと格闘してました

これでも案内を出したうちの１０分の一です　こちらの都合で開催しているので　都合がつかない方が多いようです　この日でない場合は　有料になってます　この日だけは助っ人の力を借りるのでイベントとしてやっていけるんですけど　それにしても１人足らんかったんわ痛かったですな

この日　洗濯を依頼した人と　本を読んで見学を兼ねて遠方から来てくださった方とかで店内はクーラーが効かないほど一杯になってしまいました　何とかして中に入ってお話ししたかったのですが　洗うものが多いので入る間がおませんでした　

結局店内は妻がひとりで対応ということになり　昼ご飯も食べられないまま一日が終わってしまいました　お客様にはお茶を飲んでいただいてますが　一緒に飲むわけにもいかず　ずっとしゃべりどうしで終わったら声も出ないくらい疲れてしまうという　まあ　ほんまに大変な一日でした

疲れはしましたが終わったあとのビールはうまい！！　そして最後は寝たら治る