その材料を仕入れるにあたって
おっちゃんはこだわりで
手作りの中華豚まんを
勧めましたが、
こだわり手作りというと
小さくて高い。
しかし味はバツグンにうまい。
みんなはサイズが大きくて原価の安い
冷凍の豚まんをやろうというのですが
おっちゃんは味にこだわって
原価の高い小さい豚まんを
やりたいと突っ張りました。
結局、どちらも譲らないので、
両方売ろうということになりました。
当日蒸し器の前に小さい豚まんと
大きいぶたまんを並べて、
ハイ!どちらも同じ値段です!
小さい方は手作りのこだわり豚まん、
大きい方は冷凍の豚まん!
どっちしますか?
最初は、やっぱり大きい方が
よく売れましたなあ。
けどしばらくすると、
小さい方が売れ出したんですわ。
何でかって、そりゃ食べたら
小さい方がうまいに
きまってますから。
リピーターがいっぱい来たんですわ。
これってふとんにも当てはまることです。
キルトが少なくて、めっちゃよく膨らむ
ツインキルトとかいう羽毛ふとんと、
マス目が細かくて膨らむのを
抑えた羽毛ふとん。
もし生地も中身も同じものだとしたら
めっちゃよく膨らむ羽毛の方が
見た目は温かそうで、
良いように見えますが、
実は肌に沿いにくく、
非常に使いにくいふとんなんです。
本当はマス目の細かい
あまり嵩の出ないように
縫製してある方が体に馴染み、
隙間が少なく使いやすいふとんです。
実際にどちらも使ってみた
ふとん屋さんであれば必ず
どちらがよいかわかっているはずですが、
検証をしていないふとん屋さんは
真っ先にころんころんになる羽毛ふとんが
よく膨らんで温かいでっせと言うでしょうね。
見た目では中々わからんもんです。
小さい豚まんと大きい豚まんでエエ体験しましたわ。
もうひとつおまけ。
横でフランクフルト焼いて
売っていたんですが、
出足が悪く中々売れまへん。
そこで、かけ声ですわ。
「安いよ安いよフランクフルトいかがですか!
今だけ100円!今だけよ~!安いよ~」
最初から100円ですが、
かけ声は、今だけ今だけ。
これもよくある販売ネタですね。
今朝テレビショッピングで
今回に限り、この敷パッド
3900円でおわけします!
先着100名様限りです!
素材へのこだわり!
これだけの材料使って、
この値段は安い!
と言うとる。
それってどう見ても
いつも3900円の
商品みたいやけどなあ。
普通の消費者には
わからんやろうけど、
プロの目はごまかせまへんで。
と言ってみても、仕方おまへん。
買ってる人いっぱい
いてはんねんやろなあ。
わからへんもんね。
まあ、ふとん屋さんへ
しょっちゅう覗くことでんな。
何も買わんでもよろしいでんがな。
必要なときだけ見に行くから
わからんようになるんでっせ。
とにかく、相談のできる
ふとん屋さんと知り合いになることです。
関西人やったら知ってるCM
ある時!ない時!
ある時しあわせ!!
ない時、落ち込むというのんですけど、
相談の出来るふとん屋さんの
知り合いのある人・・・しあわせ!
相談の出来るふとん屋さんの
知り合いがない人・・・
人生の三分の一をパーにしてしまう