夏の快眠ワンポイントアドバイス
お客さんから聞かれることの多い質問に、
ふとん屋のおっちゃんの独断と偏見で答えます
A「夏はやっぱりタオルケットやね?」
タオルケットの吸水性はいいのですが、
体に密着して隙間をなくすので、
厚手の冬物パジャマを着ている状態になります。
特にパイルは綿でも、
グランドというパイルを織り込むところに
ポリエステル糸が使われているので、
意外と暑いですね。
だから、おっちゃんの店で、
タオルケットは売ってないです。
B「ござで寝たい」
ござは寝始めだけ気持ちいいけど、
吸湿力が高いとは思えません。
だから、ゴザのうえに寝てる人、
たくさん寝返りうってます。暑いから。
だから睡眠が浅くなりますね。
おっちゃんの店には
寝ござが店頭に存在しません。
C「夏はやっぱり汗取りパットがいいですね?」
汗取りパットは汗とらない。
生地は綿、麻でも
中綿にポリエステルでは意味ない。
吸汗ポリエステルって書いてあるって?
水は吸いますが水蒸気のような汗は吸いません
だから、暑い暑い。
おっちゃんは昔いっぱいいっぱい売ってしまいました。
だから今反省して、
先日、地域の新聞折り込みに
土下座して謝ってる写真つけて、
申し訳ないので
下取りしますというチラシを出しました。
どうもすいません。
D「夏は暑いから半袖Tシャツに短パンでエエねん」
いちばんダメなスタイルです。
まず、Tシャツは首が詰まっているから
涼しいつもりですが、
空気が抜けないので逆効果。
短パンは、
寝始めの体温放出のわずかな時間だけはOKですが、
あとはダメ。
下がった体温を維持できないので冷えます。
相談に来るお客さんに男性の冷え性が多いので、
よくこの点を注意しています。
入眠の儀式のためにも、
だぼだぼの天然素材のパジャマをぜひ!
それも長袖でね
E「夏はクーラーがんがんに効かせて冬用ふとん」
日本の四季を感じさせない生活は、
自律神経狂わします。
そんな生活してませんか?
F「うちの子供とダンナは一晩中ごろごろ動き回って元気でしょ」
即刻、敷ふとんを買い替えましょう。
最悪、最低の敷寝具でっせ。
静かに寝れないのは、
敷と体の湿度が異常に高くなるからです。
背中の湿度が上がらない寝具を使えば、
「うちの子供もダンナも上品に寝るのよ」
に変わるはずでっせ。
ご主人がクーラーがんがんに効かせて、
横で奥さんが冬用ふとんにくるまって寝る。
こんなことしたら夫婦どちらにとってもマイナスですね。
夏は汗かいて、汗吸う寝具で、
自力で体温調節して休みましょう。
夏バテはこの後にきます。
夏は暑い、冬は寒いという、
四季を感じる生活で
自律神経を整えましょう。
夏の快眠のポイントは、
自然のリズムに逆らわないことです。