きれいな奥さんって誰のこと？

３日前のお客さんです　

おっちゃんが留守の時に来られたので妻が応対してます

お客さん「首の調子が悪くてずっと整骨院に通ってるんですけど
　　　　　　ぜんぜんよくならないんです
　　　　　　近所で同じように整骨院通ってた人が　枕替えたら
　　　　　　ものすごく調子よくなったよって言うので
　　　　　　どこで買ったんって聞いたら　まついって言わはったんで
　　　　　　来たんですけど」

妻　「枕だけでよくなるとは限りません　お客さん　どういう状態で
　　　寝てますか」

お客さん「　マットレスに古い綿の敷で　ぜったい横向きです」

妻　「どれくらい使った敷かわかりませんけど
　　　敷も悪いかもしれませんね　それと横向きが悪い」

お客さん「せやけど何十年もそうやって寝てきたんで
　　　　　　いまさら変えられへんわ」

妻　「肩はどうもないですか？」

お客さん「はい　肩も痛くて朝起きたらしびれてるんですわ」

妻　「そうでしょう　それって横向きのせいですよ
　　　　とりあえず枕あわせてニールピロー借りて
　　　　帰ってもらいますね」

ということで　枕の高さをあわせて　ニールピローと一緒にサンプルを持って帰ってもらうようにしました　そこからでんねん　お客さんにこんなこと言われてんけど返事のしようがなかったと妻が言うんです

お客さん「ここのお店って　以前、泉尾商店街の
　　　　　　パチンコ屋の前にあったマツイさんと一緒やんね
　　　　　　もう　だいぶん前にふとん買ったきりやもんね
　　　　　　あの時若くてきれいな奥さんと旦那さんが居たはったよね」

妻　（きれいな奥さん？　え～　あっそ～　そしたら私は誰？　
　　　　この人何言うてはんねんやろ　その若くてきれいな奥さんが
　　　　こんなんになったっていうことかいな
　　　　それやったら旦那見てもわからんぞ　毛なくなってんのん知らんなぁ）

そのあと　以前よく来たはった言いたいこといいのお客さんにとどめを刺されます

　「いや～　久しぶりに来たわ～
　　あんたどうしたん　えらい老けたね～」

妻は　開いた口がふさがらんかったそうです

話はまだ続きます　そのお客さんから今日電話がかかってきました

お客さん「　あの～枕借りてるもんなんですが」

おっちゃん「どうしました　合いませんでしたか」

お客さん「いいえ　それどころかピッタリですわ
　　　　　　それまで安定剤を欠かさず飲んで寝てたんですけど
　　　　　　飲まんと眠れたんですわ
　　　　　　それに初めてあお向けで眠れました　ビックリしてます」

おっちゃん「そうですかよかったですね
　　　　　　　それじゃあもう少し体験してから
　　　　　　　来てくださいね
　　　　　　　慣れてくるとまた　薬に頼るようになるかもしれませんで
　　　　　　　注意しましょうね」

お客さんの枕は合ってよく眠れるようになってよかったなあって妻と話していたんですが　妻にとっては　どうも「きれいな奥さん」がひっかかって眠れないそうです

いろんな人に大切な思いを伝えたいので

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