サンタは窓からやってくる

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昨日に続いて 実験その2ですわ


これもちょっと無茶な体験でんねんけどできましたよ


駱駝の敷とパシーマ・サニセーフにオリジナル羽毛ふとんを買ってくれはる方に いつも極端な言い方します これだけ揃えてくれはったら 寒い冬に窓、開けっ放しても眠れまっせ


どなたもそんなことほんまにするはずはないと思うけど もし実践しはったらどうなるんやろと気になったので 自分でしてみることにしました 先日、極端に気温が下がった日に実行してみました おっちゃんだけやったらわからんので妻にも一緒にやってもらいました 寝室は3階の南側で南と東に大きな窓があります 二つとも全開にして寝てみました


おっちゃん:敷は「組子ベッド」 + 駱駝敷+サニセーフ
       掛はパシーマ+オリジナル羽毛ふとん


妻:敷はベッドマット+駱駝敷+ダウンパット
  掛はパシーマ+オリジナル羽毛合掛


結果 ぜんぜん平気 朝まで二人ともぐっすり 目覚めもスッキリ 何の問題もありませんでした こりゃほんまに外でも寝れるかも


そこで思い出したんですが うちの子ども達に小さいころに言われたことなんですサンタクロースはどこから入ってくるのんって


ほんまは煙突から入ってこなあかんのにうちには煙突があれへんって


「サンタさんは煙突ないときは窓から入って来はるんやでぇ」


と言って子ども達が寝たあと 夜中にこっそり子どもの寝室にプレゼント持っていったらでんな 窓が全開になってまんがな ぴゅーぴゅー風がふくなかで寝てまんがな


その当時はまだ アクリル毛布やパット使ってたから 子どもら見たら、蒸れるからふとん剥いでまんがな えらいこっちゃ風邪ひくがなとあわてて窓閉めにバタバタしたら3人とも目さましてしまいました


今やったら 駱駝敷 パシーマ、サニセーフに羽毛ふとんがあれば 窓開けてても眠れますんで サンタさん来るから みんな窓開けてね~や~って言っても安心ですという話でした


クリスマスまでまだもうちょっとあるのにこの話したなったんわ


お父さん、お母さん 今 子どもが使ってるふとん借りて窓開けて寝てみてください  眠れまっしゃろか 無理やったらでんな


クリスマスまで まだ 間に合いまっせ 窓開けといても眠れるふとん どないでっか


尚、この実験は大阪市内で行われたものであって 大阪より寒い地域のかたはご注意下さい


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ふとん掛けずに寝てみました

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土曜日はブログの更新するまもなく 忘年会へ直行していました


そして気がついたら日曜の朝でした


昨夜 大阪も相当冷え込んでいましたが  何を思ったか 羽毛掛ふとんなしで寝たらどうやろ 眠れるやろか ということで


下は「組子ベッド」+駱駝敷+サニセーフ


掛は パシーマ+ウールの毛布+ベビーふとん(何故か横にあったから)


ちょっと無謀かと思いましたが 今朝 実に爽快でした


酔っぱらってやったんちゃいまっせ 


あんなごっつい羽毛ふとん なかっても眠れるんやね


やっぱり大切なのは 敷なんですよ 掛は最小限保温していればなんとかなるんやね


以前やったら 寒くなってくると 掛ふとんがよく売れましたというより掛ふとんを一生懸命売ろうとしていました


でも冬こそ敷ふとんが重要なポイントになってるんちゃうかと考えるようになってから お客さんに寒いからふとんくださいと来られても 予算の配分を敷に持っていってもらってます 場合によっては敷だけに予算全部使てもらうこともあります


でもそうやってからお客さんの満足度はぜんぜん違うみたいです


それで昨日 羽毛ふとんなかったらどうなるかいなとなったわけです


今からふとん買う人 限られた予算やったら敷ふとんでっせ


いちばんに敷ふとんにお金かけなはれや


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間違い電話

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前にも書いたような気がすんねんけどなあ 忘れた!


おっちゃんとこの電話番号と近くの地域の郵便番号が同じなんです


何年前やろか 郵便番号が6桁になったときからですわ 当初 一日にたくさん間違ってかかってくるんで おかしいなあと思ってた時 自分が間違って郵便番号に6つけて掛けてしまい ようやくわかりました 皆さん おかしいなあ 名簿見て掛けてんのに とか名刺見て掛けてんのにとか 言わはります それ郵便番号でっせというと気がついたくれはるんですが 中には 間違ったからと がちゃと切ってしまい 何度も掛けてくる人もいます


日本語のできない人からもありました 何度も、何度も掛けてくるんですが 日本語通じない 英語も通じないで(英語しゃべれんのんかい) 困ったこともありました


最後には少しわかる人がでて 目的が水道局だとわかり こっちで調べて教えてあげるいうことがありました


次です、どうしても自分の方が正しいと言い張るおっさん


わしは名刺見てかけてるんや 間違うはずないやろって 怒ってるんですがこっちの言うこと聞いてくれへん なんで違うヤツが電話に出るねんと訳のわからんことを言いいよるんですわ


次です、間違ってますよと言ってあげると そうですか ありがとう そしたら私がかけたいとこの電話は何番ですか 教えてよって言いよる そんなもんわかるはずないやろが


その地域には 小学校 警察 消防署 などがありますが 緊急事態やったらどないしまんねん


あんまり回数が多いので 郵便局に 何かお知らせでも出して 間違わないように言うてくれって言ったけどそのまんまですわ 


最近は携帯電話が普及してるから だいぶん減りました けど お年寄りの電話は今でも 一日に一回ぐらいはあります


もうひとつの間違い


おっちゃんとこの局番は6551です 他に 6552~6555まであります


大正区は6551やと思いこんで電話するときがあるんでっしゃろな


6552は大阪市の港湾局海上工事なんです 海上のこと聞かれてもわかれしまへんがな


6553が運送会社でんねんけどこれがいちばんやっかいでんねん 間違ってんのに 頭からあってるつもりでまくし立てるんで困ります


いちばんむかついたのは  夜中ですわ 


若い兄ちゃんから、暗~い声で「すんません またやってしまいましてん すんません」  おっちゃんも寝ぼけてるから「どないしたん 何あやまってるん」 「すんません また事故やってしまいました」 「あほ ぼけ 電話番号間違うとるぞ」


6554もたいへんです お医者さんです これは緊急を要するときがあります


「せっ せっ 先生すぐ見てください 今から行きます 頼んます」 ガチャ


知らんで~ うち医者ちゃうでぇ


もうひとつ 最後に 正月 まだ店あけてないけど ちょっと寄ったときに


おばあちゃんの声「おめでとうさん ひさしぶり 元気にしたはりますか」


おっちゃん「はぁ 元気でっけど どちらさん」


おばあちゃん「いややわぁ 声聞いて分かれへんか 吹田の○○やんか」


と言われても 思い出せない そんな親戚おったんかいなと悩んでいたら


おばあちゃん「おとうさん亡くならはってだいぶんなるし お母さんは元気にしとるか 長いことおおてえへんけどな」


 親父が死んでだいぶんなるし 話は合ってるな こりゃ ひょっとして そんな親戚おったんかいな で 1時間ぐらい 話合わせてしゃべってしまいましたが


途中 どうも ようわからんこと言わはるし うちがふとん屋ではないらしいので


やっぱり 間違えたはんのん違いまっか と思い切って 言いました


早よ言うたらよかったんです 「あの~ うち マツイですねんけど」


「・・・・・・・すみません・・・・・・・」


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マイナスイオン効果って曖昧すぎる

ちょっと前のニュースでした。

東京都生活文化局から「科学的根拠をうたったネット広告にご注意」というのがありました。

 

 

最近よく聞くマイナスイオンですが

ふとんにもよく利用されているものがありますよね

 

疲労が回復するとか

冷え症に効くとかうたってるわけですが

これらが根拠がないということで注意をうけているんですな

 

ひどい場合は業者名を公表するとまでいわれています

 

 

一時、おっちゃんもいろいろ調べました

 

またたくさんのメーカーがそういう商品を持ってきました

 

大手のメーカーでもそういう風にうたってくると、

あそこが言うてんねんから間違いないやろと考えますわな

 

不思議なものでほんまにそれを使ったら

冷え症がなくなったというお客さん続出したことがあり

おっちゃんもこれは本物かもと考えました。

 

あとで気がついたのですが、

掛ふとんも敷ふとんも羽毛が

たんまり入っていたのですから

暖かいのは当たり前でした。

 

それと、絶賛した人の多くは今まで

羽毛ふとんを使ってなかったということでした。

 

だから以前から羽毛ふとんを使ってる人にとっては

さほどすごい商品と感じられなかったのです。

 

 

こういうのんは自分で研究でけへんかったから

メーカーの出すデータを鵜呑みにしたわけですが

やっぱりあきまへんな。

 

もっと徹底的に調べるべきですが

こういう科学的なことって

調べるのにすごいお金かかります

 

だから今回の東京都のように

曖昧なデーターで広告してるもんは

公の機関がもっと積極的に調べて公表してほしいでんあ

 

 

あんまり言うたらまた怒ってきはる人あるから

このへんでやめときますわ

 

 

何でこんなに親切にするんですか

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時々、言われます 「何でこんなに親切にしてくれはるんですか」


でも地元の人にあんまり言われたことはおまへん


おっちゃんにしたら普通のことしてんのに そういう風に言わはるのは ふとん屋として当たり前のことをしてないところがあるのかもしれまへんな けどおっちゃんの友達のふとん屋さんは うち以上に親切なところがいっぱいあるんですけどなあ


どこが親切に思われたってですか 枕作りに来て 敷ふとんの話になったりすると 敷の状態悪いからと無理やり販売しなかった ふとんのサンプル体験させてくれる ベッドまで貸し出し体験してもらう 当然ですがその人に合わないものなら売らない 睡眠以外の情報の提供、時々 電気屋さんにもなり 修理屋であったりもする 押し入れの掃除して帰ることもある など


地元の人にはふとん屋以外の仕事をしてあげたときに感謝されますがふとんのお世話したときは当たり前と思われてますな


「あんたのお父さんにつくってもろたふとん今もつこてるでぇ」


ありがたい話なのですが 親父が死んでかれこれ20年くらいになる・・・


寒くなったので毛布を買いに来られたとき「○○さ~ん、去年 パシーマっていうのん買ってるやん あれ使いんかいなぁ 毛布なんか買わんでええって」


掛ふとんを新しく替えようときたお得意さん 「買い替えんでもええがな 前ので十分やでぇ」


買うって言うてんのに 売らへんかったら いつまでも貧乏しまっせ


人相占いで 垂れた眉毛の人は 「ええ人やね」で一生使いっ走りで終わるって言われたんですが あたってんねんやろか


ふとん屋さんの仕事は 何代にもかかわらなアカンと思いますねん おっちゃんが作ったふとんをもって結婚し その子どものふとん そのまた子どものふとんの世話もするという風に ずっと関係がつづくのは当たり前のことなんですわ


一生使いっ走りでええんかもしれまへんなぁ


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結婚するねんけど

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近々 娘さんが結婚することになり、お母さんがふとんのことでたずねに来られました


お客さん「娘が結婚するんで、羽毛ふとん買ってやろうと思うんです
      いくらぐらいからあるんやろう」


おっちゃん「うちのオリジナルで39000円からです」


お客さん「本人はお金がないから言うて
      敷ふとんだけ安~いのんを買ってやるねんけど
      掛はお母さんが羽毛ふとん買うたるって言うたんです
      せやけどあんまり高いのんはよう買わんし
      そうかと言うてあんまし安いのんもあかんし」


おっちゃん「どっちかっていうと間違ってましたね
       予算がないんやったら 掛と敷のどちらに重点を置くかというと
       ぜったいに敷でっせ と~にかく敷に少しでもお金掛けときましょ
       良い睡眠がとれるかどうかは敷にかかってるんですわ
       掛はあるもんでも何でも間に合いますんや
       けど 敷だけは悪かったらどうしようもありまへんのや」


お客さん「でも もう敷ふとんどっかのホームセンターで
      買ってやるから仕方ないなあ どうしょう」


おっちゃん「まあほんならその敷使うとして少しでも機能を
       補うとして パシーマとサニセーフだけは買ってあげて」


お客さん「それやったら私も使ってるし エエやろね」


おっちゃん「とりあえずなんとかなるでしょう
       それで掛はどれくらい予算ありますん」


お客さん「やっぱりそんな高いもん無理やし
      39000円か もうちょっと安いのでもええねんけどなあ」


というようなことで 結局 もう一回考えてくるいうて帰りはりました


 お母さんは掛を買ってやろうとしてましたが ほんまに重要なんは敷でっせ  敷だけは妥協点を高くしておきなはれや そして掛は何でもよろしいあるもんいろいろ掛けてもよろしい とりあえず保温できたらよろしい


せやけどパシーマだけは用意しときまひょ


忘れたらあきまへんで 敷ふとんでっせ 


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80過ぎても電気毛布なんか使えへん

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おっちゃんが幼稚園の頃からのお客さんで 82歳のおばあちゃん(おばあちゃんにはぜんぜん見えへんのですが)が時々店にお話ししに来てくれはります


もちろんふとんは昔っからうちのふとんでっせ


おふとんが好きで おっちゃんとこの手作りの綿ふとんしか使ったことおまへんでした


そのおばあちゃんでも 掛は25年ほど前から羽毛ふとんを使ってもらってます


今もその羽毛ふとん1枚です(長いこと使てまんな)、 敷だけはずっと綿やったんですが 2年前まで電気敷毛布使ってはったんで やめるようにしてもらうために 駱駝の敷を勧めました それと足にダウンソックスを使ってもらってます


こんなけのことで この方は電気毛布も使わずに元気に過ごしたはりますねん


先日、近所の人と話してたら みんな電気毛布使ってるらしいんです


「わては まついで勧めるふとん使てから 電気毛布なんか使てないでぇ」


「うそやろ 歳いってから 電気毛布使わんと寝れるかいな」


そこでそのおばあちゃん ちょっと知ってること言うてやったそうですが 聞く耳もたへんヤツになんぼ言うてもあかんとあきらめたそうです


おばあちゃん「あの人ら あほや そんなもん使わんでも寝れるのになあ」


ほんまにそうです それを使わなあかん体にしてしもたんですわ 


それに説得しても 「わてらもうそんな 長ないよってにええねん」


せやけど電気毛布も使わずにグッスリ寝てはるおばあちゃん ほんまに元気でっせ 長ないいうても 病気したらあきまへんがな ね


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人体実験もほどほどに

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キャメルと組子こないだから何回も書いてる 「組子ベッド」に関することでんねん


一ヶ月ほど 使い続けて 非常に体調も良く これはエエわと自分だけ満足してたらアカンので 妻にも体験してもらおうと 交代しました


「組子ベッド」を売るにしてもでんな 男には良くても女性には固すぎるかもわからへんので  いちばんハードな組み合わせとして 「組子ベッド」+駱駝敷4㎏タイプ1枚で寝てもらうことにしました


妻は「やめといた方がええんちゃう こんなけ固いとこに寝てて 前のベッドに戻ったら腰とか痛めるんちゃう、 私はべつにかめへんけど」


前のベッドといっても 高反発のハードタイプやし大丈夫やろと 交代したんですわ


そしたら 初日、すごい寝返りが多くて寝苦しく 朝起きたら何やら腰のあたりがちょっと変


妻「やっぱり あかんやろ 元に戻そうか」


おっちゃん「いや 組子ベッドで女性が楽に寝れるか実験して結果でるまでアカン」


一応、駱駝1枚でも眠れるけど 腰に隙間ができるのがきついということで 翌日からはニールピローをはさんでもらいました


これで腰も楽になったというので まあ一ヶ月試してもらうことにしました


そして昨日、3日目の朝ですわ 今日も腰が調子悪いなあと思いつつ 洗面所で顔洗ってたら 背中がバキッ、何か筋肉が破れたような激痛!


ああぁ!やってもたぁ やっぱりやめといたらよかったと思うのもあとの祭り


妻「せやから あかんのんちゃうんって言うてんのに」


そんなこんなで 昨日は朝から大変でした 座ったらそのままで 立たれへんし


いったん立ったら座られへん 重いもん持たれへんので配達でけへん


それで 昨夜はもとの「組子ベッド」に戻してもらい ニールピローをはさんで あお向けで 一回も寝返りうつことなく 今日の朝を迎えました


きのうほどではありまへんが やっぱり思うように動かれしまへんがな


たまたま今日は息子が早く帰っていたので一緒に配達に行ってもらいましたが


こわいでんなぁ 敷が変わるとこれだけえらい目にあうんでっせ


これを思うと やっぱり柔らかいマットに寝てる人の体はどっかおかしいんちゃいますやろか たった3日でこんな目にあうんでっせ


せやけど人体実験もほどほどにしとかなあきまへんなぁ


この程度でこんなことになりますねんからね


敷は適度な固さが絶対必要です 固すぎるだけがええのんとちゃいまっせ


適度に固くて 保温、吸湿、発散性 を備えてることでっせ


そんなんわからへんって!


お客さんにたくさん情報を提供してくれる、お客さんを支援してくれるふとん屋さんに相談してみましょう!


それもわからへんって!


おっちゃんのブログでも読んで、お店の人とお話しすればすぐにわかりますって!


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また 何にも買ってもらえへんかった

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男性のお客さんが一人でお見えになりました


「安くて軽~い毛布下さい」


はいはい、とすぐには毛布を出さないのがおっちゃんとこのスタイルです


お客さんの言うもんすぐ出したらそこで終わってしまいます 


「何で毛布がいるんですか ふとんの状態聞かせてくださいよ」


「古い綿の敷ふとん、ずっと敷きっぱなしでぺっちゃんこになってる それに夏の薄い掛ふとんだけでガマンしてきたんやけど どうもスカスカして寝にくいから毛布でも買おかいなということやがな」


「そんな薄いのんで眠れますか」


「エアコンはつけてるで、一晩中」


「そんなことしたら 乾燥して寝られへんでしょう 途中で苦しくなるでしょ」


「そうか それで最近調子悪いのんか」


「それから 敷ふとん干してないし ふとん湿ってまっせ
 冷えもあるんちゃいますか」


「そういえば 何かじとっとした感じするわな」


「もっと敏感にならなっ 極端なこと言うたら
 おねしょしたとき あたたかいもんがでてきますやろ 
 それでもその上に寝てたら こんど 冷とうなってきますやんか
 小さい頃のこと思い出してみなはれ 経験ありまっしゃろ」


「ふん、ふん」


「一緒でっせ 寝始めに汗かきますんや 体温下げるために
 その汗が悪いふとんやったらこんどは冷えて気化しますんや
 吸湿 発散の悪い上に寝てたら ふとんの中が冷たくなる
 せやから干しもせん敷きっぱなしのふとんは
 寝てからあとに冷えるんです
 アクリルなんかは特に冷えるんです
 せやから何枚も重ねんならんのですわ」


「敷ふとん買い替えなはれ それから掛も羽毛ふとんにしたらよろしい そうなると毛布もいらんし エアコンつけたまま寝んでもよろしいがな」


「ちょと高つくなあ」


「そんなん 毎日エアコンつけっぱなしの電気代のこと考えたら すぐ買えまっせ」


「そうか ちょっと考えてくるわ 金も都合せなあかんしなあ また来るわ」


結局 また 何も買わんと帰っちゃったぁ 


黙って 毛布出してたら 売上になってたんやろけど つい言うてしまうんですな


ほんまに貧乏しまっせ いつまでも・・・・


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寝るとき寒いねんけど 足だけほてる

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今日もまた こんな方が来られました


毎年 羽毛の肩当てを買いに来られます そこでいろいろお尋ねしました


「まだそんなに寒ないけど 冷えますか どんな状態で寝たはりますか 羽毛ふとんでしょ アクリル毛布使ってる?」


「はい アクリルボアの敷パットに二重のアクリル毛布 
 その上に羽毛ふとんで寝てますが寒い寒いです
 特に肩口が寒いからどうしても羽毛の肩当てがいるんです」


「やっぱり、二重のアクリル毛布の上に羽毛ふとんのせたら
 よけいに寒いですよ ポリエステルの安いふとん掛けてるのと
 全然かわらんやないですか
 寒いのにふとんはねたりしませんか?」


「私ははねないですけど なんかムッとした湿気がきらいで
 毛布を途中までしか掛けないので肩口が寒いんです
 主人は深くかぶって 足がほてると言って いつも
 足だけふとんから出してますわ それに途中で
 いつもふとんはねてて 寒くなって起きてしまい
 またふとんかぶるということで 何か熟睡してないって言ってます」


「寒いのにはねるのは暑いからやなくて
 奥さんが自覚したはるように蒸れるからです
 アクリルを上下に挟んでるから汗の逃げ場がないんです」


「それから いちばんコワいのは その足がほてるですわ足がほてるのは冷え性の典型ですな いちばん悪い状態でっせ 足が冷たいとか自覚があれば
 まだ ましな方で ほてるのはいちばんよくない 完全に冷えすぎてるんです


人間の体温はほぼ一定ですやろ それが冷えすぎたら 危ないよってに 体温を一定に保とうと発熱してるわけですがな それでもさわったら熱くなっていない 熱くなっていないのに ほてる よくいう冷えのぼせと言うのんですな たぶん内臓も冷えてるしで 血流がものすごい悪いんや 自律神経の調子も悪いんちがいますか ふとんだけやなくて生活習慣などを見直さなあきまへんで 半身浴とか 効くっていいますけどな


とりあえず 羽毛ふとんの中のアクリル毛布はずしなはれ それからアクリルボアの敷パットもやめなはれ 天然素材だけにしてみなはれ できたらこのパシーマ使いなはれ(と、ちょっとセールス) ベッドに敷ふとん、のせてまっか それを毎日乾燥させてまっか 」


「敷ふとんのせてます 乾燥は時々ですわ 干したときは温かいなあと言ってるんです いや~ 今そんなん買う予算ないわ とりあえず家にあるもん何か探してみます ありがとう」


ということで いっぱい話してたんですが 終わってみれば 結局 何も売ってまへん 


一所懸命 説明して 何にも売らない こんなことばっかりやってます


毎日、毎日 こんな調子ですから お客さんは来るんですが 売上はなかなかあがらん 


これではふとん屋のおっちゃんやめなあかんでぇ ほんまにもう!


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