お客さん:
「自分に合う枕という枕を作ったんですけど
首の痛いのんは全然改善されへんのです」
これ、おっちゃんとことで
作ったお客さんではありまへんでぇ!
こういうことよくありますねん!!
せやから、お客さんの状態を
よ~く聞いてあげないとあかんのですわ。
おっちゃんとこでは首が痛いので
枕を作りに来ましたというお客様には
次のことを聞きます。
おっちゃん:
「お客様、歯ぎしりないですか」
お客様:
「ないと思いますけど、
歯に力入ってる感じはあります」
おっちゃん:
「やっぱり。
朝起きたら首が痛いのは、
枕が合ってないからやと
思ってはるんやろうけど
それは違いますわ。
歯ぎしりとまではいかなくても
くいしばり状態なんやね。
眠ってるときにずっと
歯に力はいってるんですわ」
お客様:
「ええっ!それが原因なん」
おっちゃん:
「日中、仕事してるときも口に力入れてませんか」
お客様:
「そういえば力はいってる感じがある。
肩もよく凝るし」
おっちゃん:
「普通は歯と歯はくっついてないんですが
どうです、仕事中も歯と歯がくっついてるでしょ」
お客様:
「そうやわ。くっついてたらあかんのん?」
おっちゃん:
「そういうことでんねん。
そのくいしばりを改善しないことには、
首の痛いのん治りませんでぇ。」
そこで、
自己暗示法という方法を勧めています。
札幌の池田雅彦先生が
考えはった方法ですねん。
就寝直前にあごの力を
抜くために自己暗示をかけます。
「唇を閉じて、歯を離す」
これを20回ぐらい声に出して言うんです。
心の中で言うのはあきまへん。
自己暗示ですから声に出して
言うことが大切ですねん。
症状が酷いほどよく効き、
90%くらいの方に効果があったそうです。
おっちゃんとこのお客さんでも、
改善された方がたくさんいらっしゃいます。
真面目に毎日続けることが大事ですよ。
日中も意識して歯をつけないように!!
おっちゃん:
「せっかく枕作ったんでしょ。
その枕持って来てみぃ。
そのまま使えるもんか見てあげるし。
調整できるんやったらタダでしてあげるよ」
というようなことがあるから
ちゃんとお客様の状態を聞いてから
枕を作らなあかんのです。
枕が原因やないと言うたら
枕作らんでもよかったかもしれんのに
もったいないなぁ。