もっとごっついパジャマがほしい？

ご年配のお客様が来られました

お客さん：「パジャマ見せてください」

そこで数年前までは　ものすごくたくさん売っていたあったかパジャマをお見せしました　ここんとこ最近はほとんど売ることがありません　パシーマ、サニセーフがあって　寝具が天然素材でしっかりしていたら　パジャマは冬でも薄い方が体の湿度調節がしやすく　暖かいということがわかってからはほとんど売ることはなくなりました

お客さん：「こんなん　まだ薄いわ
　　　　　　　もっともっとごっついのんあるでしょ」

おっちゃん：「これ薄いようやけど二重構造になってて
　　　　　　　　軽くてめっちゃ暖かいですよ
　　　　　　　　冬になったらこれしか売れないというくらい
　　　　　　　　よく売れた伝説のパジャマでっせ」

お客さん：「あかんねんてぇ　おじいさん　寒い寒い言うて
　　　　　　　もっと分厚いのん買うて来いって言うんです」

おっちゃん：「あのね寝具が良くないんですわ
　　　　　　　　ふとんの保温、吸湿が悪いさかいです
　　　　　　　　今でも厚手のパジャマ着てるんでしょ
　　　　　　　　それでも寒いのんは　蒸れて、出た汗が
　　　　　　　　逆に冷えて冷たくなるんです
　　　　　　　　冬に運動して汗かいたらしばらくしたら
　　　　　　　　冷えて冷たくなるでしょ　あれですわ
　　　　　　　　アクリルの入った分厚いパジャマ着て
　　　　　　　　化繊の毛布掛けて　化繊の敷毛布敷いてたら
　　　　　　　　体から出た水分はどこ行きますねん
　　　　　　　　全部　ふとんの中に残ってますで
　　　　　　　　せやから寒いんです
　　　　　　　　パジャマをいくら厚くしてもいっしょです」

お客さん：「せやけど　年いってるし
　　　　　　　そんな汗なんかかけへんのんちゃうん」

おっちゃん：「そんなことはありまへん
　　　　　　　　汗いうても流れるように水分が出るんちゃいます
　　　　　　　　睡眠導入に必要な程度少し出るんです
　　　　　　　　その少しが行き場がなかったら冷たくなるんです」

お客さん：「そうなんですか　知らなんだなぁ
　　　　　　　毛布も分厚いアクリルですわ
　　　　　　　下にもごっつい毛布敷いてます
　　　　　　　それで寒い　寒い言うんやね
　　　　　　　せやけどわたしが言うても聞かへんしなあ」

おっちゃん：「そうやろね　自分の思うとおりでないと
　　　　　　　　あかんねん　そういう人は
　　　　　　　　もし　直接　話さしてくれるんやったら
　　　　　　　　言うてあげますけど」

ということでお帰りになりました　きっと　もう来ないと思います　奥さんが説得できるはずがないんです　自分で気がつくまでずっとそのままでしょう

ふとんがしっかりしてたら　裸に近いほど薄着のパジャマで寝る方が暖かく眠れるんでっせ　寒い冬は　ぬく～いふとんの中が極楽・極楽