視察旅行の続きを書こうと思っていたらいつの間にか猛暑になってしまい
どうも暑苦しい話はしばらく書きたくないなぁと思っていたんですが
先日、視察に行ったときのことを早く書いてほしいと言われましたんで
暑苦しいネタではありますが書いておきたいと思います
ポーランドのグースの飼育はほんとにまじめでよく研究されています
写真はポーランドの国立動物科学研究所 通称コウダ研究所です
ここで1960年代から品種改良を繰り返し美味しい肉と質の高いダウンが生まれてきました
このことからポーランドのグースの97%がホワイトコーダ種になりました
ほぼ100%に近いグースがホワイトコーダな訳ですから
ポーランド産羽毛 ホワイトコーダ種を入れていますと表現されてる羽毛ふとんは
当たり前のことでホワイトコーダって表示するのもおかしなことですね
まん中の写真がグースの赤ちゃんです
右側の写真がこの赤ちゃんが生まれたところです
ポーランドのグースはほぼ100%がこの研究所から生まれています
柵で囲まれてそれぞれファミリーに分かれています
一つの小屋にメス6羽にオス一羽で6500羽飼われています
その親鳥から約27万羽の雛が生まれてきます
この一羽のオスにしたらプール付の5つ星ホテルでハーレムのようになってるわけですわ
昔は一羽のメスが20個ぐらい産み、雛になるのが12羽くらいやったそうです
そこから50数年品種改良を続けて
今ではメス一羽から70個のたまごが生まれ45羽の雛が育つようになったそうです
こういう状況なのでポーランドにはほとんどダックはいないことになります
時々個人所有でダックを飼うお家がありますが羽毛が取れるほどではありません
少し前まではいたようなのでうちでもポーランド産ホワイトダックを取り扱っていましたが
こういうことで今はなくなってしまったということでしょう
ポーランドダック羽毛という表示はあり得ないことになります
約27万羽のグースがすべてお肉になるのではなく
その中でも10万~8万羽ぐらいがマザーグースとして育てられ
またたまごを産んでいくわけですね
その育てられ方はものすごくやさしく大切に丁寧にされています
緑と水と小屋の管理は徹底しています
その状況についてはまた次に書きます