店頭には 既製品の枕がたくさん並べてあります そのどれをとっても高さ調節ができるようにしてあります 店に来られる方は 皆さん 自分にあった枕がほしいと思ってはりますが 中には 触るだけさわって どうしようか 悩んではる方が居たはります
そんな時 おっちゃんは 必ず声を掛けます
「触っただけではわかりまへんでぇ 大切なのは お客さんにあった高さの枕を作ることでっせ 店内には オーダー枕がありますので ぜひ自分に合った枕を作りませんか 既製品の中から選んでもろてもいいですよ いいんですけど 高さだけは合わさせてください」
触っただけで買うから あれこれたくさんの枕を買うことになって ピッタリの枕が見つからへんのですわ
感触だけで判断するから よくある低反発とかいうものに手を出してしまうんでっせ 自分で勝手に判断したらあきまへん ちゃんと高さを合わしてもらいなはれや
でもこんなわがままなお客さんはあきまへん
「ここは枕 作ってくれんねんてなぁ」
「はい お客さんに合った枕を作らせてもらいます」
「私、低~い枕しか使われへんねん」
「低かったらエエのんと違いまっせ お客さんの首に
合った高さの枕が必要なんですわ」
「なんや、私がエエいうもん作ってくれへんのんか」
「お客さんがエエと思うものも大切ですが
私が見て高さをまず合わせることが大事です」
「私が言うたとおりのもん作ってくれへんのんか」
「はい」
「そう じゃもうエエわ」
こっちのアドバイスは聞く耳もたんのも困ります 睡眠の悩みが 枕が原因でないことも多いんです アドバイスを聞いてくれたら 枕買わなくてええかもしれまへん 自分 1人で考えんと アドバイスの出来る ふとん屋さんで相談してください
「これくださ~い」
「はい、どうぞ」
もうこれは専門店ではありまへん せやからシーカードはいりまへんのや